多くの管理組合で一番関心が高いのが、修繕工事期間中の防犯対策でした。専有部 分も含めて工事する場合は、住居内に不特定多数の職人が出入りするので居住者が 留守にしないようにするなど、さまざまな対策が必要です。
給水管の修繕工事は、更新するか、更生するかの選択が迫られます。さらに、更新の場 合には、見栄えを考えると、新しい配管はできれば壁の中に隠したいという意見も多く 聞かれます。
給水管の耐用年数が経過したり、劣化により更新工事(新しく管を交換)をする場合
には、隠ぺい配管方式と、露出配管方式があります。ご質問にあるように、まさに壁の
中に配管を隠すのが、隠ぺい配管方式です。技術的には、ほとんどの修繕工事で対応は
可能ですが、工事コストおよび、作業日数が、露出配管方式と比べ、かかります。
また、配管方式の場合は、配管は壁の外に露出しますが、化粧用カバーを施すことに
よって、目立たなくする工夫をすることも可能です。
給水期間、排水を流してはいけない等があります。 一般的には、修繕工事期間中において断水時間は、一日2時間程度、トータルで断続的 に2日 ×2時間=6時間ほどです。また、排水管工事中は、その系統ヶ処の排水ができ ません。
たとえば、比較的規模が小さな工事で、共用部分には、手を加えない場合であっても以 下のようなことが考えられます。騒音、振動、臭い等々。それらが、居住者へどのよう な影響があるのか考慮しながら、定める必要があります。
「専有部分は、自分の持ち分だから、リフォームだって自由にできる」そのように 勘違いされている人も多くいます。それは、違います。特に、給排水管は、マンション 全体で繋がっているものであり、専有部分だからといって、勝手なリフォームは許され ません。給排水管まわりにおいて、工事できない部分は、当然のことながら、共用部分 の給排水の加工は禁止です。配管ルートの変更も原則的に禁止事項のひとつとなってい ます。また、工事できる範囲としては、流し台、浴槽、便器など水まわり設備機器の変 更は、可能です。注意してほしいのは、給排水管は、接続する配管と同じ管材を使用す ること。材料の違う金属の配管だと腐食の恐れがあります。