【建物構造・部位用語】
RC造
鉄筋コンクリートで造る建物。耐火性・耐震性・耐久性に優れ、経済性に富む。一般に、低高層までの構造方式に利用されている。分譲マンションに多い構造形式
S造
柱・梁等の構造上の主要な骨組部分に、型鋼等の鉄材を使用する構造形式。駐車場、倉庫等大空間の建物に用いられる。
SRC造
鉄骨の周りに鉄筋を配し、コンクリートを打込んで造る構造形式鉄筋コンクリート造より
粘りがあるため、高層建築に多く利用されている。分譲マンションにも多く用いられる。
PC造
プレキャストコンクリートの略で、工場等で製作されたコンクリート部材を現場で組みあげて作る建築物。
壁式構造
コンクリート建築物の構造方式のひとつで、柱・梁を設けず壁と床スラブで鉄筋コンクリー トの箱を構成する構造形式。低層の建物に多く用いられる。
ラーメン構造
柱・梁・床スラブ・耐震壁を剛接合で一体に造って建物を構成する構造。
腰 壁
壁の高さが 1.2m程度の壁部分を指し、仕上げを替えて意匠の効果をねらったり、汚れを 目立たなくする。
躯 体
柱・梁・構造壁・床スラブなど、建物を支え外力に抵抗する建物の主要な構造部分。
パラペット
建物の屋上などで、その先端を保護する為に設けられた低い立ち上がり及び手すり壁。
ペントハウス(塔屋)
鉄筋コンクリート造等の陸屋根の上に設置される、出入り口・機械室など小面積の小屋
【劣化現象用語】
空 隙
コンクリート造等において、コンクリートを流し込む時にできた隙間がそのまま固まってしまい補修されていない部分。
ヒートブリッジ
断熱性能が極端に落ちる部分。局部的な結露が発生しやすい。
ポップアウト
コンクリート内部の部分的な膨張圧によって、コンクリート表面の小部分が円錐状のくぼみ状に破壊された状態。
表面脆弱化
凍害、すりへりなどにより脆弱化したコンクリートの表面。粉状化を含む。
漏水痕跡
過去に漏水現象が生じた形跡。エフロレッセンスを伴うことが多い(目視だけでは識別し にくいので問診により確認する)。
欠 損
コンクリート等の浮きが原因となり、これが進行して剥落した状態。
腰 壁
鉄筋を保護しているコンクリートのアルカリ性が、年月とともに中性化していき鉄筋が酸化しその体積が2?2.5倍に膨張し、コンクリートを破壊する現象。
腐食膨張
鉄筋コンクリート内部の鉄筋が錆を発生して腐食し、その際の鉄筋の体積膨張現象のこと。この体積膨張によってコンクリートにひび割れや欠損が生じ、鉄筋コンクリート造の耐久年数を、著しく短くする現象のひとつ。