大規模修繕工事の全体スケジュール」をご覧ください。 実に、工事の実施までの準備期間が 17 ケ月あることがわかります。 それは、皆さまの想像以上に成すべきことが多くあるからです。 中でも重要な 3 つのポイントを説明します。
大規模修繕の目的を明確にする
その目的は、マンション全体の安全性の確保、資産価値の維持、製品関連耐用年数をできるだけ延ばすのか。建物の現状を把握した上で、実施する工事はどこに重きを置くとよいのか。組合員の合意を得るためにも目的を明確にしてください。
組合員の合意を得る
大規模修繕は、組合員の財産を守るために行うもの。
そのため組合員の合意を得ることは絶対条件。工事の実施は総会で決定しますが、
そのための検討事項や決議内容はその都度、組合員に周知させる必要があります。
工事費用を確保する
工事費は修繕積立金の範囲内で済ませたいもの。しかし、過去に作成された
長期修繕計画書の修繕積立金と、建物の現状を照らし合わせるとズレが生じる
ことがほとんど。修繕積立金では足りない場合、一時金の徴収や借入により工
事費用を確保する必要があることも視野に入れてください。