事例にみる火災・地震保険の恩恵と落とし穴
共有部と専有部が複雑に構成されたマンションでは、専用部で発生した事故やトラブルにより、マンション全体が深刻なダメージを負ったり、不測の事態に巻き込まれたりするケースが少なくありません。また、地震保険に加入していても、十分な補償が得られない場合があります。ここでは実際のトラブル事例と補償の恩恵をご紹介します。
「マンション総合保険」に
関わる事例 地震保険」に関わる事例
専有部からの水漏れが、階下で大事件に!
専有部の水漏れで階下の家財に被害があり、その中でパソコンも破損。十数万円の賠償で済むを思われたが、階下の住人はクリエーターの仕事をしており、パソコンの中に商材など重要データが保存されていたため、データまで破壊された。階下住人からデータ破壊に対する損害賠償も求められ、賠償額が数千万円にまで昇った。

このマンションでは各戸に個人賠償責任特約を1億円付けていた為、住民間の大きなトラブルとならずにスムーズに解決された。
ガス爆発により、ドアが駐車場へ落下!
ガス漏れが原因で爆発が起き、玄関ドアが外れ、下の駐車場へ落下。止められていた車への破損のみにとどまらず、遊んでいた子供も重傷を負った。

ガス漏れ箇所が共用部であった為、施設賠償責任特約で車両および子供の治療費などをカバー。
通りすがりの酔っぱらいがロビーの玄関ガラスを割ってしまった!

破損・汚損の特約で修繕、現状復帰。また免責(自己負担)金額を最低限にしていた為、管理組合としての費用負担はほとんどなく済んだ。
玄関内で孤独死後、数日経って発見!
とある居住人が玄関内で急死。その汚れが玄関のみならず、共用部のコンクリートまで至ってしまった。

破損・汚損特約にて清掃、修繕を実施。現状復帰した。