

このマンション大規模修繕セミナーはマンション管理組合員、管理組合理事、理事長を対象に、大規模修繕工事に関する正しい知識を身に付けていただくための無料セミナーです。安全で安心なマンション生活と資産価値を維持するための「大規模修繕」の大切さについてお伝えしていきます。
事前お申し込み順となっておりますので、お早めにお申込みください。
※尚、当セミナーは開催支部の都合によりセミナーテーマを変更することがございます。
ここ数年、自治体がマンションの管理状況を把握しようと動いています。東京都は4月から区分所有法の改正によって管理組合に明確な規定がされる1983年以前に建てられたマンションの管理組合に、管理組合の有無や修繕積立金の月額などの届出を義務化すると発表しました。
神戸市でも4月から修繕積立金、滞納状況の情報公開制度の開始を検討しています。国土交通省も自治体がマンションの管理状況を把握するための制度を検討し始めていて、今後各自治体もならっていくと思われます。なぜ今自治体はマンションに関与し始めているのでしょうか?
滋賀県野洲市にあるマンション(築47年、9戸)が空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき行政代執行で1月25日から解体されています。この建物は外壁が崩れ落ち、部屋の中が丸見えの状態でアスベスト飛散の恐れがありました。解体費用は1億2,500万円。所有者一人あたりの負担は1,100万円を超えます。所有者が債務として払っていくことになりますが、どれだけ回収できるかは分かりません。過去の総務省の調査では代執行の全額回収は1割程度と言われていて、公費での解体は区分所有者以外の人も負担しなければならず公平性を欠きます。このようなことから自治体でマンションの管理状況を把握し、必要な助言・支援につなげ管理不全を予防していく必要があるのです。
※1 出典「マンション政策に関する自治体アンケート(国土交通省2018)」
野洲市で解体されているマンションの所有者はある週刊誌のインタビューで「修繕積立金を積み立てず定期的な修繕をしてこなかったことを後悔している」と答えていました。購入時はにぎやかなマンションで設備も良好、今の状況になるとは全く想像できなかったそうです。
では、今回のマンションはいくら修繕積立金を積立て、どのように修繕をすればよかったのでしょうか?
国土交通省が策定した『マンションの修繕積立金に関するガイドライン(2011年)』では修繕積立金の目安は右上図のようになっています。(機械式駐車場の修繕費用は除く)野洲市のマンション規模は3階建て、延床面積約410m²、専有部面積約38m²なので、目安の平均値で考えると、218円/m²×38m²で月額8,284円が修繕積立金の目安になります。あなたのマンションはいかがでしょうか?
私たちが毎月積み立てている修繕積立金は、約30年の長期に渡って想定される大規模修繕の計画を定めた長期修繕計画から算出されています。ところがあるマンションで1回目の大規模修繕を実施したところ、工事費が3,000万円不足する事態となりました。長期修繕計画は定期的に見直し、その通りに積み立てていたにも関わらずです。原因は単価の見直しがされていなかったことにありました。震災・オリンピック特需、人手不足、消費税増税など近年工事費は大幅に値上がりしているからです。
同じようなケースは最近増えています。その他、見直していていも積立金が不足する理由には項目の見落とし、数量の正確性などがあります。自分たちできちんと見直しされているのか判断できるようになりましょう。
そこで、今回のセミナーは2020年度から自治体のマンション管理状況の届出制度が本格的にスタートすることに先駆けて、必要な修繕とそれを適切な時期に行うための資金計画を、長期修繕計画を紐解きながらお伝えします。
その他、大規模修繕を円滑に進めるための準備とスケジュールもお伝えします。
マンションの経年とともに必要となる修繕箇所は増えていきます。「修繕積立金足りないのでは?」と不安な方はそのままにせず、長期修繕計画を見直すことで将来の不足額を把握することが必要です。これから大規模修繕を控えている方に聞いていただきたい内容です。
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自治体だけではなく関係団体も業界横断的な取組みを始めています。質の高い管理が市場において適切に評価されることを目的に、昨年「マンション管理適正評価研究会」が発足され、管理情報の開示のあり方、等級評価の手法、評価項目の選定や評価ポイントの配分等について議論が重ねられています。築年数が古いマンションが増えていく今、管理状況が評価されることで管理組合が機能し、必要な修繕が行われ、健全なマンションが増えていくことが望まれます。今後の建物維持管理のあり方を一緒に考えていきましょう。
勉強のつもりで参加したセミナーでしたが、大規模修繕のプロセスと失敗しないための様々なポイントを、実に具体的にレクチャーしていただけました。特に事前に行う建物調査診断の重要性や、施工業者次第で修繕の内容や費用に差があることなど、とても勉強になりました。素人集団である管理組合には専門家のサポートが不可欠。後で悔やまないよう、準備と対策を徹底し、無理・無駄のない大規模修繕を実現したいと思います。
私たちのマンションでは、2度目の大規模修繕を控えています。前回は大規模修繕のときは管理会社任せの部分が多く、施工業者も系列会社の一択で実施したのですが、今にして思えば必要のない修繕工事に余計な費用をかけてしまった気がしてなりません。次の大規模修繕では設計事務所など信頼できる第三者に協力していただいたうえで、みんなが気持ちよく暮らしていける、費用対効果の高い大規模修繕を行いたいと考えています。
将来の大規模修繕について委員会での考えがまとまらず、修繕委員全員でセミナーに参加したのですが、大規模修繕を軽く考えすぎていたと反省させられました。施工会社の選定基準もわからないし、施工内容や見積もりの是非なんて、素人知識で対応できるものではありません。今後はセミナーでいただいた『大規模修繕マニュアル』を組合の共有情報にして、組合員みんなが満足のいく大規模修繕を考えていきたいと思います。
数年前、私の友人が住むマンションで大規模修繕を行ったのですが、ずさんな工事のせいで大問題になりました。マンションという資産を末永く機能させていくには、大規模修繕の失敗は許されません。セミナーでは、大規模修繕を成功させるための体制づくりから細かなポイントまで、実戦的なノウハウを学ぶことができました。信頼できる一級建築士事務所をパートナーにしたおかげで、私たちの大規模修繕は順調に進捗しています。